歩いてたらなんだか足音がカンカンいう。見るとかかとがアウト。金属が顔を出していた。
ソウルには小屋みたいな靴の修理屋さんが、通りのそこここにある。本当に「小屋」で、高さはほんの身長ほど、お客が2人も入ればもういっぱいになるくらい。ちょっとdirtyな感じで気軽に入れないような印象を初めは持っていたが、生活しているうち、若い女の子が利用している姿をよく目に。「きっと安いんだな」
いよいよ利用する機会が来たぞ〜、と、しかし今回は残念ながら?!小屋修理屋さんではなく、家のごく近所にある、うなぎの寝床ならぬ、うなぎの間口のお店へ。
「今できますか?」
「はい、こちらへ下さい」
どんな仕事をするのか興味津々。おもむろにかかとのゴム部分をはぎ取り、金属の芯を引っこ抜く。え...ここって抜いちゃうものなのか?しかも片足だけ?? 高さはそれで均等になるのかなど、不安もよぎる。
しかしおじさんさすがに手慣れた様子で引き出しから合う芯を探し出し、新たな芯をコンコンと金づちのようなもので差し込み、ゴム部分をくっつけてハイ終了。と思いきや、皮の部分がめくれたらしく、おもむろに黒ペンを取り出して塗り塗り。はは。私もそれってやってることだけど、プロも何気にするのね。
ものの5分もせずに終了。お値段3000won。マジックで塗られたけど、十分納得のいく出来上がり。